最近のおはなし
「チェーンメールマジック」
ひと月ほど前にこんなタイトルで記事を書いた。
卒業以来初めて、35年ぶりに中学の同窓会を企画した時の話である。
35年間一度も会っていない中学校の仲間たちと、わずか2ヶ月ほどの周知期間の中で、はたして再会を実現させることはできるのであろうか?
僕は最初8人にメールを打った。
今でもつながっている僕の中学校コミュニティーだ。
8人では同窓会にならない。
僕はこう記した。
bolt embroidery このメールをそれぞれが今でもつながっている仲間に転送して欲しい。
一人一人がメールの輪を広げて欲しい・・と。
その結果、心優しき8名が動いてくれた。
「よし、やっちゃるよ!」
一人が広げられるコミュニティーには限りがある。
しかし、そこでつながった一人がまた次のつながっている仲間に輪を広げていく。
1人から8人へ
8人から16人へ
16人から32人へ
木の枝が四方へ枝を伸ばしていくのを早送りで見るように
きのこの胞子が顕微鏡の中でクモの巣のようにその手を広げていくように
そんなイメージだ。
僕は実感した、これこそ「チェーンメールマジック」である。
「ネズミ講」や「不幸の手紙」はこれを悪用したものだが、メールを正しく使うことができれば、驚くほどにコミュニティーの輪が広がっていくのだ。
最初のメールからひと月も経つと、北は北海道から南は九州、はては沖縄まで、日本中に散らばっている「あの頃」の友達から僕のスマホに毎日のように「手紙」が届いた。
その数は全部で50人以上!
もちろん、全員が全員参加できたわけではないが、当日は当時の先生方4名を含め、45名の仲間が35年ぶりに顔を揃えたのだ!
メールというツールがなければ実現は難しかった、もしくは実現に1年以上の時間がかかったのではないかと心からそう思う。
みんな35年分、平等に年をとっていた。
一応、卒業アルバムで「予習」して行ったけど、1/3くらいは名札を見ないと分からず。中には誰一人名前を言い当てられないほど見た目が変わっていたメンバーもいた。
当たり前だけど、全員揃って同じだけ年をとっているのが嬉しい。
でも、不思議なもので、ものの10分もすると、みんな35年前にタイムスリップしたかのようだ・・
話は尽きない。
途中で全員にマイクを持って近況報告をしてもらったが、近況もなにもどこから話せばいいのかわからないのだ。35年分を1〜2分でまとめるのはなかなか難しい。この日は4次会までほとんどの仲間が帰らなかった。
みんなの楽しそうな顔を見ていると、ちょっとだけ恋人同士を結びつけたキューピットのような気持ちになり
(あー企画してよかったなぁ・・)
自分でも心地よい満足感や達成感が・・
本当に心から楽しいひと時を過ごすことができました。
懐かしくて懐かしくて・・それでもって嬉しくて・・
みんな、どうもありがとう! 本当にありがとう!
全国にいるであろう「卒業以来ウン十年、クラス会や同窓会を開いていない人たち」
きっとそこから羽ばたいたメッセージは少しずつ遠くへと飛んでいき、そして再び自分の元へと舞い戻って来てくれるでしょう。
「チェーンメールマジック」が「チェーンメールドリーム」へと変わったお話でした。
よろしければ バックナンバー「チェーンメールマジック」も ぜひお読みください!
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